ことば
2015/08/24
1998年に発行された『これだけは知っておきたい 介護の禁句・介護の名句』の著書の中に、「老いや病・障害のなかにある他者が絶望的な不安や死への怖れのなかに落ち込んでいるとき、一つの言葉が、語りかけがそれを慰め、励まし、癒していくことを私たちは知っています。言葉は癒しの関係そのものであるのです」と書かれています。
先週、私たちのリハビリテーション推進室会議の中で室長からユマニチュードの本の中から抜粋されたあるページのコピーが配布されました。その中にオートフィードバックという言葉が出てきました。その内容は以下のとおりです。
送り手がコミュニケーションを続けられるように、エネルギーを補給する方法はないでしょうか?エネルギーを相手からもらえないのであれば、自分で作り出してみてはどうでしょう。ケアには、どんな形であれ、その場で行っている行為が必ず存在します。その行為そのものを言葉にしてみたらどうか。ユマニュチュードでは「オート(自己)フィードバック」という技法を開発しました。自分たちが今実施しているケアの内容を「ケアを受ける人へのメッセージ」と考え、その実況中継を行うのです。そのとき同時に、ポジティブな言葉、つまり受ける人との良好な人間関係を築くための言葉もそこに添えます。「温かいタオルを持ってきました」「肌がきれいですね」「気持ちいいですか?」といった具合です。